近視のほとんどが、この屈折性近視だ。眼軸の長さは正常だが、光の屈折を調整している角膜と水晶体の屈折力が強すぎて、網膜の手前で焦点を結んでしまう状態だ。近視は角膜の湾曲が正常よりも大きくなりすぎたり、水晶体が厚いまま元に戻らなくなったりして起こる。
近視の患者の多くは屈折性近視といわれているが、そのほとんどは、後天的な要因で発生する。
通常、近くの物を見る時は、毛様体が伸びて水晶体は厚いままの状態を保っている。近くばかりを見る生活を続けていると、遠くを見るために収縮しなければならない毛様体の筋肉がしだいに衰えてしまい、水晶体が薄くなりにくくなる。そうなると、近くの物はよく見えるが、少し離れたところにある物は、見えにくくなる。
このような一時的に毛様体が緊張して起こる「仮性近視」は、この屈折性近視の初期段階といえる。子供の頃は毛様体にも水晶体にも弾力があるため、十分に目を休めたり、遠くを見るように心がけてすることで自然に治っていく。
この時に目が悪くなったと、眼鏡などで近視を強制してしまうと、かえって本格的な近視の状態、「真生近視」になってしまうことがある。
しかし、生活習慣だけが原因で、近視が起こるとは限らない。近視になってしまった患者と同じような生活スタイルでも、誰も近視にならないという家族もある。
近視の原因に関しては、いくつか考えられるものの、遺伝的な要因も含めて、まだ完全には解明されていないのが現状だ。
| 2007年03月26日
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